北見山岳会/KAC kitami alpine-club

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白幽の滝探検~上段の滝を探して~

●2012/9/2   ●メンバー inoue・moco 2名   

●行動 5:40 入渓→7:00 Cot600二股から本流へ→7:40 Cot700滝→8:40 Cot850滝→9:30 Cot870滝→10:00 Cot890二股から右へ→ 11:00 Cot1100から尾根に上がる→12:00 Cot1050沢に降りる→12:30 Cot900二股から滝に向かって下降する→12:40 Cot850上段の滝発見→13:20 二股に戻り右へ→14:30 Cot1064標高点から左岸尾根を降る→16:45 左岸沢出会いに降りる→17:30 車   TOTAL 11時間50分


 白幽の滝は上段と下段に分かれていて、下段が150m、上段の滝は下からは見えないが、それと同等の落差があるという。しかし上段の滝の写真やそれを見た人の記録は見つからなかった。

 何度か足を運んで上段へのルートを考えた。下段の滝を直登するのは、全く支点がない岩盤を100m以上登攀しなければならず、技術的に難しい。左岸の沢型、右岸の藪を巻くルートも、ある程度の高さまで行くと垂直に近い岩盤に突き当たってしまう。今回計画したのは、本流を遡行し尾根をひとつ越え、滝上部の沢から下降するルートだった。
 入渓から1時間20分でCot600二股に到着。白幽の滝下段を見上げる。上部に二股が見えている。この二股が地形図上の二股だとしたら、その上は傾斜が緩いので100mを超えるような滝がある可能性は低いだろうと予想していた。前回巻いた870の滝、今回はラインが見える。ハーケンを2枚打って登った。

 Cot890は地形図上三俣になっているが、実際には二股が20mの間隔で連続している。最初の二股を右へ。この沢が結構な急登で疲れた。

やった!見つけた
 尾根を一つ越え白幽の滝上部の枝沢に降りる。Cot900二股を通過。この時点で下から見える二股はこれではない事が分かる。そこからわずか10分で滝口に到着。万全を期すため懸垂下降で滝口まで移動。滝下を見下ろす。

 あった!これが上段の滝だ。2段になっていて下が見えない。下段の滝はもちろん本流との二股もここからは見えない。つまりこれが下からは見えない上段の滝だ。見える範囲だけでゆうに100mの落差がある。やった見つけたぞ!これが上段の滝だ。

 炎天下の中2時間かけて左岸尾根を降りた。ダニに食われた。

 帰宅後写真を見たが、あの高度感が全く伝わらないことにがっかり。まあいい。幻の滝の感動は実際にその目で見た者にしか分からないってことだ。 <孝志>

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