●2012/9/16 ●メンバー yoshida・moco 会員外ota・saijyo・numa・naga 計6名 ●タイム ・登り約 5時間 (馬の背まで)
小屋の沢は斜里岳の北側から夏道コースの「馬の背」に突き上げる沢のことを指すが、「小屋の沢」という名称は地形図にはない。入渓地点の林道が「小屋の沢林道」という。林業関係の地図には載っているのかもしれない。斜里岳の沢は下二股か゛入渓地点の〝二の沢〟がよく知られているが難易度、規模からみて小屋の沢が一番だろう。
入渓してしばらくは涸れた沢を行く。伏流水となっていて750mあたりから水が流れ始める。1000m二股から左股を行くと、間もなく滝が現れ出す。F1 (10mくらい)は微妙な手がかりしかない。ota氏が右岸をフリーで抜け、後続にロープを出す。左岸の高巻き組も上部で微妙な草付き斜面となり、ロープに助けられる。
F2 (25mくらい)は、やや傾斜の落ちる左岸の水流が有効と思われたが、取付いてみると手がかりがない。上部の様子も分からない。高巻いたとしても大高巻きを強いられ、尾根から沢身に下りるのも困難が予想される。結局、中央寄りの苔に覆われた岩盤にルートを求めた。
リードはota氏。下部でハーケンを打ち、上部にももう一本打ち込んでみたが入っていかない。止む無くフリーで10mくらいを登る。ロープを頼りに後続がスピーディに滝を登っていく。その後も小滝は続くが割と楽に登ることができる。
最後のF5 (10mくらい) はS字カープを描いた樋状の滝。流れの中が行けそうであったが苔がこびり付き、手がかりが少ない。あと2mを残してロープの助けを待つが、後続は滝の途中から右岸のもろい岩場をクライム、滝上に出た。
以後は何も現れず、沢形を詰めて夏道ルートの馬の背を目指した。<yoshida>