■日時・天候・メンバー
2020年7月24~26日 天候:海霧(じり)
メンバー:O島、O関
■タイム
1日目
相泊(7:00)→観音岩(9:00)→タケノコ岩(12:00)→メガネ岩(13:30)→ペキンノ鼻(14:30)→近藤ヶ淵(15:30)→滝ノ下(17:30)
行動時間:10時間30分
2日目
滝ノ下(5:30)→念仏岩(6:30)→カブト岩(7:30)→知床岬灯台(9:00)→知床岬(9:30)→知床岬出発(10:30)→滝ノ下(13:00)
行動時間:7時間30分
3日目
滝ノ下(5:30)→ペキンノ鼻(8:30)→タケノコ岩(11:30)→観音岩(14:00)→相泊(16:00)
行動時間:10時間30分
■所感
毎年この時期になると計画していた知床岬、直前まで天気が定まらずに悩まされたが、週末にかけて天気は回復傾向のため、このチャンスを逃さずに知床岬を目指すことにした。
相泊で身支度をしていると、ルサフィールドハウスの職員さんが行先を訪ねてきたので、岬へ行くことを伝える。我々の他に2パーティーが岬を目指して出発しているとのこと。滝ノ下がテント村になるかもね?など話しながら出発する。
石がゴロゴロしている海岸を2時間ほど歩くと観音岩、ここは高巻きするが、岩が濡れているので残置ロープに頼りつつ登る。登り終えると観音様がおられたので、安全祈願して先へ進む。
タケノコ岩~メガネ岩の区間は干潮時刻に合わせることで難なく通過する。
モイレウシ湾手前の高巻きは濡れていると少し厳しいが、ここも残置ロープにたよりつつ登る。
ペキンノ鼻は草付きの緩やかな尾根で、上は台地になっている。ずっとゴロゴロの海岸を歩いていたので久々の草地に癒される。
あとは近藤ヶ淵を高巻きすれば宿泊予定の滝ノ下であるが、ここが最大の難所だった。高度感のあるトラバースに緊張しつつ、高巻きを終えると別の踏み跡に気づく・・・ どうやらルート取りをミスしたようだ。
ヘトヘトになりながら滝ノ下に到着、手早くテントを立てて海霧(じり)で濡れた服を着替える。乾いた服のなんと気持ちいいこと。ガスはたっぷりあるのでガンガン焚いて濡れたものを乾かす。 夕飯はO島さんが炊き込みご飯を炊飯、お刺身も出していただき、とても豪華な夕飯となった。
2日目は天候が回復、岬の景色に期待しつつ出発する。先行していたパーティーと昨日すれ違ったときに、念仏岩でケガをして撤退したパーティーの話を聞く。今日の核心はカブト岩だと思っていたので、少し緊張しながら現場に着くと残置ロープがかけてあり、ホールドもたくさんあるので難なく通過してホッとする。
カブト岩は急な泥壁で支点になるような岩や木が無いため、スノーバー2本で支点を作って簡易ハーネス&カラビナで懸垂した。ロープは帰りのために残置した。
浜に向かって斜面を下っていると落石、上を見ると熊が岸壁を登っていた。岩が直撃しなくて本当に良かった。 海岸を3日間歩いたが、熊を見かけたのはこの1回のみだった。さぁいよいよ念願の知床岬、台地に上がると灯台が見えた。
嬉しさのあまり、何も考えずに一直線に灯台を目指して藪漕ぎ、急斜面を這い上がって灯台に到着する。灯台から眺める知床岬は絶景だった。景色を眺めつつ休憩してから岬へ降りる。
せっかくなので、海岸に下りて本当の先端で写真撮影。1時間ほど岬を散策して満足してから滝ノ下に戻った。予定より早く戻れたので、濡れたものを乾かしながらビールで乾杯。ひと仕事終えたあとの一杯は格別だった。夜になるまで浜辺でのんびりと贅沢な時間を過ごして、日暮れとともに就寝した。
最終日は少し海霧だったが、岩は乾いていたので初日よりは歩きやすい。 来た道を戻り、無事に相泊まで戻ることができた。岬までは難しいところはないものの、沢登りやクライミングの経験がないと厳しいかな?と思うところはあったので、山岳会に入っていて良かったと改めて思った。
次なる目標はウトロ~羅臼までを1周することですが、5日間かかるらいしいので、お休みの調整が最大の課題になりそうです。