北見山岳会/KAC kitami alpine-club

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斜里岳(1547m)~東尾根〜パンケニワナイ川下降

  • 2014/3/2(日)  ●メンバー Y澤・S山・OM・O須賀  
  • タイム 5:39 根北峠→8:56 c1190、シーデポ→10:45 東斜里岳→11:46 c1480m峰→12:27 斜里岳→13:43 東斜里西c1420→15:17 パンケニワナイ川底c1010→15:59 尾根上c770→16:26 峠/東斜里岳まで5:06 斜里岳まで1:37 シーデポ地まで2:03 峠まで1:18 /総行動時間10:47

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              南斜里岳(左)と東斜里岳(右)

 

 5時前、満天の星空にボツボツ支度し始める。 気温は−17℃、3月とはいえまだまだ厳冬の装いだ。5:30過ぎ、森の遙か向こうに白くボーッと斜里岳本峰が浮かぶ。コンパスをセットし、一直線に国境稜線上を進む。6:20真後ろから朝焼けが広がる。

 800で尾根に近づくと左に南斜里〜1508m峰、正面にデーンと東斜里。カリカリの斜面をc1060で尾根の頭に上がると、なだらかな回廊が東斜里岳へと続く。1190でスキーデポし、ツボで壁下へと進む。 1300でEP+ヘルで完全武装し取り付くも…ハイマツの頭が出ていてところどころズボズボ埋まる。

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        壁の基部。全体に黒っぽく、雪の少なさが窺える

 

 いよいよ核心部第2の壁。S氏は大岩を左からよじ登る。 ロープを担ぎ、ハーネスもつけ、左手にはアイスバイル…結局何も要らなかった…大岩を越えると傾斜も緩み、平坦な頂上部へと押し上がる。

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            東斜里岳山頂直下から南斜里岳

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                東斜里岳山頂

 東斜里山頂で計画から20分の遅れ。ウーン!やはり2度のTタイムの影響か(笑)…1480m峰は薄っぺらく、両サイドに急斜面が落ちる。

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        東斜里岳を西へと下る。1480m峰が高く聳える

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                1480m峰

 馬の背へと下降する頃には、風も強くなり、 視界が悪くなる。 それが功を奏したのか景色に見とれることなく黙々と登る。『ハーハー』言っているうちに、気づけば12:30斜里岳山頂の人となった。景色は何もなかったが、みんなでガッチリ握手しあった。ここでも視界不良が功を奏して10分足らずで下山開始。ほぼ計画タイムに追いつく形となった。

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 1480mから馬の背へ。このころ風が強く、視界も悪化。斜里岳はまったく見えない

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            斜里岳への最後の登り。風が強い

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            斜里岳山頂。『イエー!』

 

 1480m峰への登り返しから、再び天候が好天し始め、斜里岳が姿を現してくれる。 南斜里岳には申し訳ないが、1508m無名峰がとても立派に見え、登行意欲をかき立てられた。東斜里岳の登り返しを始めると海別岳の雲もとれてきた。1420mから南面をトラバース気味に下り、第1の壁下に当てた。下りは東尾根南面をパンケニワナイ川底1010mへ下り、膝の震えに堪えて下降した。11時間弱に及んだ会心の山旅であった。<Y澤>

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            南の肩へと雪庇の稜線を下る

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               馬の背へと下る

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         馬の背への下り。1480mの左奥に東斜里岳

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               1480mの登り返し

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        1480mの登り返しから斜里岳(右奥)を振り返る

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   1480m南東端に立つ。奥中央に南斜里岳。進路はここから左へ降りていく

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        1480mの下降から東斜里岳西面。左奥に海別岳

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              東斜里岳へ登り返す

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          コル付近から1480m、右奥に斜里岳

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       東斜里岳の登り返しから斜里岳、尖ったPは北尾根

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    東斜里岳南面をトラバース気味に下る。ちょうど良い雪の硬さだ