北見山岳会/KAC kitami alpine-club

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有明山 湧別川 遡行

2020年8月16日(日)曇り→晴れ
7:35出発地点→8:25入渓地点→12:40有明山山頂13:20→13:55天狗岳山頂14:15→16:10北大雪スキー場ロッジ
メンバー O関、O島、T谷
 
北大雪スキー場ロッジにクルマをデポし、国道333号の湧別川沿いの林道から歩き出す。朝は小雨が降っていたが、予報では晴れる予定。林道は一つ目の橋で路側帯が崩壊しており車の通行は不可能。

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林道崩壊

二つ目の橋の手前で林道を左に進むのだが、やぶが濃くて道が見つけづらかった。その後も湧別川沿いの林道は続いていたが、点線からはかなり藪に覆われていて歩くのがしんどいので、早々に湧別川へ入渓した。(730m)

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藪が濃くなったら入渓


湧別川は危ないところがなく、沢登り初心者に優しい川だった。最後は階段状の滑滝で源頭部となり、10分ほどのやぶ漕ぎで有明山の山頂に到着した。

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優しい小滝

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源頭部の滑滝

今回の山行は冬にスキーで湧別川を滑ることができるのか?その調査も兼ねていたが、大きな滝もないので滑降可能と思われた。しかし、大きな雪崩の跡があったので要注意である。

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有明山から天狗岳へ縦走

天気は晴れてきたがあまり展望は良くない。登山靴に履き替えて天狗岳へ縦走する。天狗岳山頂は展望よく絶景だった。ニセカウがやけにかっこよく見える。平山は平たく、アンギラスはギザギザだ。

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天狗岳から北大雪を一望する


下山は北大雪スキー場を利用する。リフト乗り場は木の床が傷んでいて危険なので近づかないようにしましょう。(記:T谷)

 

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三国山 中の川六の沢

8月13日(木) 曇り時々晴 O島、T橋

山と谷に乗っていたビックリマーク!の沢。O島さんが初めて行った沢。

三国山のトンネル手前に1台下山用に車をデポ。峠をおりた上勝北林道のゲート前からスタート。

昔は車が通れた林道を歩き、六の沢に下りる。小沢を進み、小滝を超えると滑っぽくなる。水は冷たい。

1200mの滝は左際を登る。1350mあたりで沢はあっさり終わり。

稜線へ向かう藪はかなり手ごわかった。

分水嶺の標柱は昨年できたもの。(記*T橋)

 

8:10ゲート歩き始め~8:25入渓~1300m10:30~稜線12:20~三国山山頂12:30 分水嶺12:30~登山口13:50

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ピリカベツ川 

2020年8月10日(山の日)晴れ

メンバー:M月、T橋、O島

車止めは清流橋より道道より二又の駐車スペースC130くらい

P7:45→12:20 C625大滝(休憩含む) 13:20→14:00藪→14:30登山道→15:40木下小屋→16:00P

下りは登山道の予定だったので木下小屋に車をデポしようと進んだが、車が多すぎて路駐がずっと下まで続いていたので、入渓地点に駐車した。
K子さん「こんなに多いの初めて。」さすが山の日で百名山です。
歩き出して1時間は何もなく、M君より「ブタの予感する~」と言われる。
数年前のN井君の報告通り、そのうち小滝が現れる。ぬめるとの報告だったのでフエルト靴にした私の感想は、そうでもない?知床にしてはぬめんないくらい?というのが感想。ラバーのM君はずるずる滑っていた。

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気温も水温も高かったので、じゃぶじゃぶ濡れながら登る。
大滝はなかなかの迫力。左岸のルンゼをまくことにしたが、これが不安定で土も石もぼろぼろで緊張した。念のため上部の安全地帯までロープを使って、沢に降りる際は懸垂下降した。
登山道に近づくため進路を左左に進んだ。大滝より上は水温が低かった。
下りの登山道はありがたい。今年は木下小屋はどうなんだろうと心配していたが、管理人さんの元気な顔が見れてうれしかった。(記:O島)

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大滝

 

芦別岳(旧道~新道)

2020年8月3日(月)晴れ 20℃(山頂も20℃)
旧道入口(鹿ゲート)5:15→7:00ユーフレ小屋分岐→8:30夫婦岩分岐→12:10山頂12:40→15:00新道入口(鹿ゲート)
メンバー T谷単独

麓から見える芦別はえらい雄大な山容でテンション上がる。
旧道は沢あり、がけありで変化に富んでいて面白い。
しかしこの日は朝からやけに暑くて汗が大量に吹き出しバテバテ。山頂まで行けるか不安になる。
稜線に出ると少し雲が出てきて涼しくなる。これなら行けそう。
稜線は見た目ほど険しくはないが、距離が長くて大変。しかし槍の穂先のような山頂がだんだん近づいてくる様は圧巻で、かなり魅力的なコースだと思った。
旧道上には熊の糞が10個以上落ちていてクマ牧場状態。5~10分おきに笛を吹きながら警戒して歩いた。そのかいあってか熊と遭遇しないで済んだ。
山頂に着くと360度の大絶景だった。草原に熊が見える。熊も立ち上がってこちらを見ている。やはりクマ牧場だ。
帰りは新道で下山。旧道と違って明るい雰囲気で安心感がある。(記:T谷)

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布部川(会山行)

■日時・天候・メンバー
 2020年8月2日(日)天候 晴れ
メンバー M越、K子、O島、T谷、O関

■タイム
登山口(6:30)→遡行終了(12:00)→登山道(13:30)→下山(14:30)
行動時間:8時間

■所感

土曜日は原始ヶ原の登山口で前泊、現地で宴会メンバーと合流して宴会開始。皆で飲むのは楽しい(^^)    宴会はエンドレスモードに突入する。日が変わったところで自然解散。

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布部川を遡行して原始ヶ原から下山する計画。沢コースの登山道を使ってスムーズに入渓、水量の多い沢なので序盤は登山道も使いながら河原を歩く。地図上の滝マーク、不動の滝、二段の滝、赤岩の滝はいずれも水量が多くて登れないので、滝に近づいて写真撮影のみとする。

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不動の滝

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滝の裏

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二段の滝(1段目)

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二段の滝(2段目)
水が少ない時期なら登れるのかな?など思いつつ高巻く。赤岩の滝以降は水量も減り、滑床がきれいな癒しの沢になる。

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蒼天の滝

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赤石の滝

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滝の落ち口

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ピンテを目印に沢から離れて少し藪をこぐと原始ヶ原に出た。
原始ヶ原は初めてなので、広々とした草原と十勝連邦の風景に感動。木道が無いので、なるべく踏み後をつけないように けもの道を歩く。ずっと草原というわけではなく、背丈以上の笹薮ゾーンもあったが、藪密度は薄くピンテが誘導してくれた。
宴会&癒しの沢の楽しい会山行でした(^^)
M越さん、企画ありがとうございました。(記:O関)

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黒岳〜愛別岳〜裏旭キャンプ指定地泊〜北海岳〜黒岳

2020年7月30〜31日 天候 晴れ曇り
メンバー Y本、T地、その他1名


30日 黒岳7合目7時15分〜愛別岳11時55分〜裏旭15時30分
31日 裏旭7時05分〜黒岳7合目11時15分


2日間とも朝9時半頃までは快晴だが、その後は雲が湧いてくる。比布岳に着いた頃にはほとんど展望なし。
裏旭は5名のみの静かなテン場。水もあるし快適。2名はご来光を見に暗いうちから旭岳に登る。
下山は松田岳あたりから私の腰痛が激しくなり、同行した二人に荷物を担いでもらう。
最近は体調良かったけど、もうあまり無理は出来ないのかな… (記 T地)

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知床岬(羅臼側)


■日時・天候・メンバー
2020年7月24~26日 天候:海霧(じり)
メンバー:O島、O関

■タイム
1日目
相泊(7:00)→観音岩(9:00)→タケノコ岩(12:00)→メガネ岩(13:30)→ペキンノ鼻(14:30)→近藤ヶ淵(15:30)→滝ノ下(17:30)
行動時間:10時間30分
2日目
滝ノ下(5:30)→念仏岩(6:30)→カブト岩(7:30)→知床岬灯台(9:00)→知床岬(9:30)→知床岬出発(10:30)→滝ノ下(13:00)
行動時間:7時間30分
3日目
滝ノ下(5:30)→ペキンノ鼻(8:30)→タケノコ岩(11:30)→観音岩(14:00)→相泊(16:00)
行動時間:10時間30分

■所感
毎年この時期になると計画していた知床岬、直前まで天気が定まらずに悩まされたが、週末にかけて天気は回復傾向のため、このチャンスを逃さずに知床岬を目指すことにした。

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初日は海霧

相泊で身支度をしていると、ルサフィールドハウスの職員さんが行先を訪ねてきたので、岬へ行くことを伝える。我々の他に2パーティーが岬を目指して出発しているとのこと。滝ノ下がテント村になるかもね?など話しながら出発する。

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崩浜のワイルドな橋

石がゴロゴロしている海岸を2時間ほど歩くと観音岩、ここは高巻きするが、岩が濡れているので残置ロープに頼りつつ登る。登り終えると観音様がおられたので、安全祈願して先へ進む。

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観音岩

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観音様

タケノコ岩~メガネ岩の区間は干潮時刻に合わせることで難なく通過する。

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トッカリ瀬

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へつりが続く

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タケノコ岩


モイレウシ湾手前の高巻きは濡れていると少し厳しいが、ここも残置ロープにたよりつつ登る。

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タケノコ岩の高巻き

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モイレウシ湾


ペキンノ鼻は草付きの緩やかな尾根で、上は台地になっている。ずっとゴロゴロの海岸を歩いていたので久々の草地に癒される。

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ペキンノ鼻

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癒しの草地

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ペキンノ鼻の鳥居


あとは近藤ヶ淵を高巻きすれば宿泊予定の滝ノ下であるが、ここが最大の難所だった。高度感のあるトラバースに緊張しつつ、高巻きを終えると別の踏み跡に気づく・・・ どうやらルート取りをミスしたようだ。

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滝ノ下

ヘトヘトになりながら滝ノ下に到着、手早くテントを立てて海霧(じり)で濡れた服を着替える。乾いた服のなんと気持ちいいこと。ガスはたっぷりあるのでガンガン焚いて濡れたものを乾かす。 夕飯はO島さんが炊き込みご飯を炊飯、お刺身も出していただき、とても豪華な夕飯となった。

 

2日目は天候が回復、岬の景色に期待しつつ出発する。先行していたパーティーと昨日すれ違ったときに、念仏岩でケガをして撤退したパーティーの話を聞く。今日の核心はカブト岩だと思っていたので、少し緊張しながら現場に着くと残置ロープがかけてあり、ホールドもたくさんあるので難なく通過してホッとする。

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念仏岩 高巻き中

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残置ロープがありがたい

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念仏岩 通過


カブト岩は急な泥壁で支点になるような岩や木が無いため、スノーバー2本で支点を作って簡易ハーネス&カラビナで懸垂した。ロープは帰りのために残置した。

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カブト岩 ここから下降

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懸垂中

浜に向かって斜面を下っていると落石、上を見ると熊が岸壁を登っていた。岩が直撃しなくて本当に良かった。 海岸を3日間歩いたが、熊を見かけたのはこの1回のみだった。さぁいよいよ念願の知床岬、台地に上がると灯台が見えた。

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いよいよ知床岬

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灯台が見えた!


嬉しさのあまり、何も考えずに一直線に灯台を目指して藪漕ぎ、急斜面を這い上がって灯台に到着する。灯台から眺める知床岬は絶景だった。景色を眺めつつ休憩してから岬へ降りる。

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知床岬灯台

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知床岬

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灯台の階段

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岬の台地

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アブラコ湾

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知床岬

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本当の先端

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国境稜線?

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せっかくなので、海岸に下りて本当の先端で写真撮影。1時間ほど岬を散策して満足してから滝ノ下に戻った。予定より早く戻れたので、濡れたものを乾かしながらビールで乾杯。ひと仕事終えたあとの一杯は格別だった。夜になるまで浜辺でのんびりと贅沢な時間を過ごして、日暮れとともに就寝した。

 

最終日は少し海霧だったが、岩は乾いていたので初日よりは歩きやすい。 来た道を戻り、無事に相泊まで戻ることができた。岬までは難しいところはないものの、沢登りやクライミングの経験がないと厳しいかな?と思うところはあったので、山岳会に入っていて良かったと改めて思った。
次なる目標はウトロ~羅臼までを1周することですが、5日間かかるらいしいので、お休みの調整が最大の課題になりそうです。