北見山岳会/KAC kitami alpine-club

北海道北見市に本部を持つ山岳会のブログです。

イドンナップ岳 1752m

イドンナップ岳 サツナイ沢・西尾根コース 
5月27日 晴れのち曇り
駐車場4:40~新冠富士(1667m)11:40~三角点(二等 糸納峰)1747.2m12:30~イドンナップ岳(1752m)13:00~新冠富士14:20~駐車場19:55

メンバー:K子、O島、他

夏山ガイドにもあり、一度は登りたかった北海道百名山の山。最近は登山道が荒れてるとの情報があり、なかなか行けずにいた。
時間がかかるので、日の長く、雪がまだあるだろうと、今時期にヘッデン覚悟で計画。14日にイドンナップ山荘までの林道も開いた。

前日、新冠の道の駅の裏の駐車場でテント泊。
途中、二風谷のコタンでトイレタイム、アイヌのチセ(家)や郷土館があり、面白かった。
そこでO島さんが、「ザック忘れた!」と、まさかの発言。O島さんがいつも持ち歩く小ぶりのザックで代用。
幸い、靴や合羽など最低限の持ち物はあり、なんとかなる。

早めに寝て、AM2:00過ぎに出発、新冠湖の登山口までは結構時間がかかり、ダムを過ぎたら悪路で4:00出発予定が4:40出発。足回りは私はスパイクシューズ、ほかのメンバーはスパイク地下足袋
この時期は笹藪とダニがいるとのことで、古い合羽のズボンとつるつるした上着を着る。
すでに明るくなり、登山ポストのある林道を進み、サツナイ川を3度、渡渉。林道はかなり荒れていて落石が道をふさいでいるところもある。沢が崩れ、林道終点からコルへ行く作業道がわかりにくかった。


林道わきにはオオサクラソウがたくさん咲いてる。
コルから笹の海のアップダウンの尾根をしばらくたどる。ダニがすでに何匹も付き、払いながら笹の下の踏み跡を探しつつ進む。
途中、クリオネと呼ばれる新冠湖が見えてくる。新冠富士も見えだす。まだ雪がところどころある。
2番目の岩場はトラロープもあり、登りやすい岩。


1200m過ぎから尾根の右手をトラバースすることが多くなり、笹につかまり滑りやすくかなり歩きづらい。
雪も出てきて踏み跡のような夏道がわかりにくく、ピンプテープがところどころあり、かなり助かった。

               何度もルートを確認

              新冠富士はネギ山!


1400m過ぎると雪の付いた急斜面。岩場を左に回り込み、急斜面を登り尾根の上に出てハイ松を進むとやっと新冠富士の山頂。看板があった。山頂は見晴らしがよく、雪の残る日高山脈がぐるりと見える。目の前には幌尻岳が、カムエクや1839など雲もあるが見える。


ここまで予定よりかなり遅れていたが、雪庇も所々あるので三角点まででも行こうと、急いで出発。
かなり雪庇の残りを歩けたので、40分で三角点に着いた。踏み跡がそれなりにあるがやはり日高、ハイ松がうるさい。


稜線の先を見ながら、最高点のイドンナップを確認するがどれか、先に見える大きな山なら遠すぎて時間的に間に合わない。
戻ろうかとも思ったが、O島さんのGPSでも「そんなにはなれていない」の言葉で、13時まで取りあえず進もうと決める。
すぐ先にある岩のある茶色い山が気になったので、そこから眺めてもいいかと思い、たどり着くとO島さんのGPSがイドンナップにいる!とのことで、自分のスマホの地図も出し、再確認。やっぱりイドンナップ岳だった。来てよかった!踏み跡もあり、意外と三角点から近かった。
本当に、三角点でやめないで良かった。もうこんな悪路と長い時間歩く気力、2度はないと思う。

           左手奥に幌尻、稜線先には1776無名峰 

12:40頃から雲が湧きだし、視界が悪くなる。帰りも長いのでまた急いできた道を戻る。疲れた足に藪と、長いアップダウンは堪えた。
結局8時前に駐車場に到着。天気も良くなり、19:30過ぎまで薄明く、満月のような月。最後の林道歩きにヘッドランプを付けて歩いた。
ソラチコザクラ?やツツジ、キバナシャクナゲも咲き始めていた。そしてアイヌネギがたくさんあった。他に登山者はいなかった。

 最後にまた事件が。O島さんの綿ダウンがない。イドンの帰路は私が先に歩いていたが、O島さんのパンパンに膨らんだミニザック、途中ファスナーが開いているのに気が付いて直したことがあり、ハイ松にでもひっかかり開いて途中で落としたのだろう。

予想以上にほとんどやぶ山。遠かった~15時間15分、日帰り登山最高記録。
道を探しながらと、スパイクが滑りやすく雪渓登りに時間がかかったのではないかと思います。新冠富士までが遠い。
夏山ガイドの時間を大きく超えた。6月か7月に地元の山岳会が草刈りするとの情報もありますが。

帰りの林道もまた2時間近くかけ、町まで来たら10時過ぎ、風呂も入れず、北見に着いたのは朝3:30過ぎだった。
行きと帰り、足が攣り、漢方飲んで軽く休んだら回復したけど、夏山歩きはじめに此の山はハードだった。
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