北見山岳会/KAC kitami alpine-club

北海道北見市に本部を持つ山岳会のブログです。https://www.facebook.com/KitamiAlpineClub

知床岳 1254.3m

□山行日 2018年4月8日(日)

□メンバー O島、O関、N野、O智

□コースタイム 登り 6時間、下り3時間

相泊駐車場 6:30 ~ 12:30 知床岳 12:50 ~ 相泊駐車場15:35

羅臼道の駅にて前泊し4:30起床、5:40出発、6:00半島の終点、相泊に到着。6:30出発。

登山口手前に渡渉があるため長靴にて海岸線を歩く、カモイウンベ川はわりと深く長靴ギリギリの水量、無事渡り長靴をデポし南東尾根に取り付く。

↑スキー靴では無理でした。

 

スキーを担ぎ尾根上まで急斜面を笹をかき分け30mほど登りスキーを装着。カモイウンベ川を左手に川沿いを歩く。
カモイウンベ川の上流渡渉部(標高190m)のスノーブリッジを無事発見し渡渉。ここから急登部を目指し徐々に標高を上げる。

↑ C190のブリッジ。雪が落ちたら倒木がでてくる。

 今回の核心部640m付近にて単独で先行していたR山岳会の方と合流し、シートラ&ピッケル、アイゼンにて急登に取りかかる。
斜面の状態は悪くなかったが斜度が緩む900m付近までは気が抜けない状況が続く。自分はこの斜面をスキーで…と帰りのことを考えてビビッていた…。
ここでは、各々がピッケル、アイゼンの勉強になったようだった。
自分はアイスクライミングスタイルのダブルアックスで登坂し安定して登れた、高度感による緊張もなくアイスの経験がここで活きてきた。ただ滑落した場合ダブルアックスだとどうすればと止まるのかと疑問に思った…。

核心部の乗り越え1000m付近からガスがかかり視界も悪くなり、ここまで穏やかだった風も強くなり山の厳しさを垣間見る。
この視界でスキーで下れるかと…また不安がよぎる…。

1100m付近にでると広い大地が広がり急に青空に!そして知床岳のピークが顔を出す!
ここで連日の山行でお疲れ気味のO関さんの足取りが急に軽くなる。このわかりやすい行動にこちらも元気にピークを目指す!

ピークからの景観は素晴らしく感動の一言!山の神様ありがとう!360度どこをみても知床って感じでした。

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ピークではO関さんとN野くんが狂ったように三角点を掘り起こそうと子供のようにはしゃいでいた…何が楽しいのかと横目でみる。下りはスキーを楽しむよりケガのないようにと思い下山開始。
雪に足をとられ山スキーの難しさを感じながら恐る恐る降りてきた。
950m付近でしっかりとルートを確認し急な斜面を滑走。各々、苦戦しながら緊張感のある滑りが続いたが無事降りてきた。

↑国境稜線近くのハイマツはこんな感じ


500m付近で登ってきた尾根に取りつき、ここからは楽しく滑ることができました。
下山後はR山岳会の方と連絡先を交換し今後の交流をお願いさせて頂きました。

帰りに羅臼道の駅に寄るが日曜日は定休日とのことで肩を落とし…らうす第一ホテルにて疲れた体を癒し帰路に着きました。

今回の山行で改めて山岳会に所属し良かったと思いました。
素敵な出会いと仲間に感謝!(記 O智)