北見山岳会/KAC kitami alpine-club

北海道北見市に本部を持つ山岳会のブログです。https://www.facebook.com/KitamiAlpineClub

北大雪 平山(1771m)~ニセイカウシュッペ山(1879m)

  • 2015/9/6(日)天候・晴れ無風   ●メンバー M越・Kei・Osuga
  • 平山登山口0900~1050平山比麻良山分岐1055~1120比麻奈山1140~1230アンギラス1240~1320ニセイカウシュッペ山 登山道~1335大槍1350~1540ニセイカウシュッペ山登山口

 ニセカウ登山口へ車をデポ。林道は先日の豪雨のせいか若干の荒れ道だが走行には問題なし。そして平山登山口へと向かう。林道は少ししか荒れていない。

 わりと丁寧な整備が施された橋を渡り木々の間からナナカマドの紅葉が見え始める。「行雲の滝」「冷涼の滝」を眺めながら真っ赤な紅葉を見つけるたびに立ち止まるがどうにも足上げが重たい。 異様な疲労感と発汗で心肺が悲鳴を上げている。第一雪渓などで休憩するも歩き出すとすぐに疲れてしまう。これはおかしいと考えてみると、あまり好きではないタイツをはいていたせいのようだ。登山道上で靴を脱ぎズボンを脱ぎタイツを脱いでしまう。

f:id:ki1547m:20180331170202j:plain

f:id:ki1547m:20180331170245j:plain

f:id:ki1547m:20180331170301j:plain

f:id:ki1547m:20180331170315j:plain

 足取りが軽くなった所で再スタート、平山比麻良山分岐の稜線上へと躍り出る。 ここの景色は初めて目にしたが、本当に素晴らしい。表大雪から時計回りにアンギラス、ニセカウ、天塩岳、チトカニ、支湧別、武利、武華、屏風、石狩・・360度丸見えだ。そしてこの分岐からは見事な紅色をしたウラシマツツジやコケモモの実がたくさん視界に入ってくる。

f:id:ki1547m:20180331170333j:plain

f:id:ki1547m:20180331170346j:plain

 比麻奈山までの短い距離で写真ばかり撮ったために25分も掛かっている。 さらに比麻奈山からは鬱蒼としたハイマツ帯にダイビングするため絶景を堪能しながら軽くお昼(おやつ?)タイム。 素晴らしい眺めに後ろ髪を惹かれつつも目的地のアンギラスを目指しハイマツに舌打ちしながらアップダウンを繰り返す尾根を進んだ。ついに現れた一際尖った岩峰の頂きに格好良く立ちMさんに写真を撮ってもらいアンギラスに登ったぜーと言うと二人ともあっさり「違うよ」。先に聳える本物のアンギラス最高点を目指して歩く。自分も黙ってついていく。

f:id:ki1547m:20180331170402j:plain

 なかなかの登りに息を切らせながらいよいよ今度こそ本物のアンギラスのてっぺんに立った。もちろん記念撮影も。 ニセカウ頂上では親子登山のちびっこ達が元気そうな黄色い声をあげている。しかしあまりに足元が尖っているので長居は出来ずにそそくさと写真だけを数枚撮り岩を慎重に下りて行く。

f:id:ki1547m:20180331170435j:plain

f:id:ki1547m:20180331170454j:plain

 次に目指すはニセカウの大槍なのだがこれまたニセカウ登山道に出るまでかなりのアップダウンで何度も膝に手をつき呼吸を整えながらようやくニセカウ登山道に出た。登山道から外れ大槍へ向かう頃、 表大雪には雲がかかり始めた。しっかりと岩にホールドし大槍に登ると満天の高度感。そして帰り道の登山道が見えるので長さに嫌悪感。ここも足元が危ないのでそそくさと降りて二回目のおやつタイム。空腹を満たし喉を潤していざ下山開始。

f:id:ki1547m:20180331170547j:plain

f:id:ki1547m:20180331170638j:plain

 ところが最後の最後でこのニセカウ登山道が厄介だった。 雨水が抜けずにグチャグチャの泥道に泣かされながらようやく下山に至った。やはり登山の満足度は好天に限るなと再認識し、素晴らしい絶景を見せてくれた北大雪を後にした。