北見山岳会/KAC kitami alpine-club

北海道北見市に本部を持つ山岳会のブログです。

北日高 芽室岳~ピパイロ岳~伏見岳縦走

  • 2014/3/25~28日  ●メンバー moco 他3名

<25日>晴れ 5:30町営育成牧場発→8:30芽室小屋→13:30C1350 雪洞作り(C1)

 牧場を出発ししばらくは所々舗装の出ている道路をツボで進むが小屋の5キロ手前から雪が深くなりスノーシューを履く。朝から気温が高くない。他のメンバーとスタンスが合わず、最後尾を歩くも一人ラッセルでヘトヘトになりすっかり萎える。何度も小屋に着いたら共同装備を置いて引き返そうかと心が揺らぐ。

 しかし沢好きの悲しい性・・・芽室小屋で沢水をガブ飲みすると元気を取り戻してしまった。嬉しいはずの好天が仇となりスノーシューの下駄と足かせは更に強大な物となり噴き出す汗を拭いながら足元だけを見て登ることだけ考えた。

 山頂まで1キロ手前に素晴らしい雪庇を見つけ掘ること2時間弱。中にテントを張り、前室と水作りスペースまである快適な雪洞が完成し一夜を過ごす。この段階で予備日を使い3泊決定〜!!水を作りすぎガソリン残量が気になる…作りすぎた水は分担して背負うこととなる。

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<26日>晴れ  6:00C1発→8:30芽室岳→14:00ルベシベ山分岐手前C1550m付近雪洞作り(C2)

 雪洞のブロックを開けると日の出前だった。肩と腰が鉄板のように固まり痛くて動き出すまで「よいしょ」を連発。準備をし歩き始めて、昨日より快適な固い雪に一安心する。しかし、気を付けていないと踏み抜くと胸まで沈む空洞が時々でてくる。

 ジャケットを着ていてちょうど良い風と気温の中スノーシューでサクサク進む。振り返って芽室岳と芽室西峰を見る度に、遠ざかっていく景色が心地よい。時々ツボで2,3人が逆方向に進む足跡が現れる。週末の跡だろうか?

 アップダウンを繰り返しルベシベ山が近付いてきた。ほど良い雪庇を見つけ掘り始めるが…固い。スノーソーで切り目を入れながら掘り進める。前室のみの小ぶりな雪洞だが格別に暖かい!!ガソリン節約のためテントの中は食事のお湯を沸かす以外の暖は厳禁となり、翌日の飲み水もしっかり計算し水作りをする。

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<27日>晴れ  6:00C2発→6:40ルベシベ山分岐→9:15C1707m岩稜帯→14:00ピパイロ岳→14:40テン場作り(C3)

 雪洞から出て稜線に上がると前日よりルベシベ山が近くに見えた。サクサクとテンポ良く分岐に向い雲海を眺めるとぼんやりと剣山が見えた。気温が上がる前に締まった雪面を踏みしめとにかく進む。岩稜帯に差し掛かると、ルートを選び慎重に行く。

 c1590mへの登りは初のカリカリテカテカの急登だったのでピッケルが大活躍だった。ピパイロ岳までの600mはトラバースしたり、岩稜の上を歩きながら通過したが思いの他時間がかかってしまった。雪が腐っていたのでピパイロからの急斜面も大股で埋まりながらもテン場探ししながら下れた。c1730m付近に雪庇を見つけたが、固くて掘れず整地してテントを張り、ブロックを積んで仕上げた。

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<28日>晴れ  6:00C3発→8:45伏美岳→11:15伏美小屋→14:30林道終点

 いよいよ最終日。大きな雪庇の続く稜線を一気に下り、最後の登りは昨年同じ時期に同じメンバーで歩いた八の沢から戸蔦別岳に続く稜線を眺めながらのんびり歩いた。昨年は巨大クレバスに5m落ちて肋骨にヒビが入ってしまったが、今年は大きな落とし穴もなく、4日間とも素晴らしい天候の中、日高の稜線をつなぐことが出来た。

 伏美岳山頂から名残り惜しく下山の途についた。下山してからの林道を埋まりながら7キロをひたすら歩く。昨年晩秋この林道でYさんKさん等とすれ違い、近況交換した日が切なくよみがえる。芽室岳も伏美岳も初めて登ったのは沢からで、Yさんが一緒だった。

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  林道終点にデポ車を見つけ、予備日を使った3泊4日の山旅が無事終了した。

  嵐山の温泉で汗を流しやっと人間に戻ってスッキリ気分でもう1台の車を回収に行くと…牧場から奥の道路が永遠と除雪されてるじゃないか\(◎o◎)/ 舗装道路を過ぎても見える範囲に雪がない。あんなに辛い思いをして歩いたのに…がっかり。<moco>