北見山岳会/KAC kitami alpine-club

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キナバル山(4095.2m) ~マレーシア~

 ・2014/1/2~6   ●メンバー  Kei・政子

 正月休みに初の海外登山、富士山にも登っていないのに初の4000m体験しました。天気に恵まれ、素晴らしい山だった。

 

<1/2~3~4> 千歳→韓国・仁川経由→コタキナバル→ティンポホン登山口(1867m)→ラバンラタレストハウス泊(3272.7m)

 コタキナバルから車で約1時間、途中、キナバル山が見える。公園本部で名前入りのパスをもらい、ガイドと待ち合わせ。ガイドは必ず付けないといけない決まり。ベンさんという現地のガイドはゴムサンダル、ザックには傘と散歩のようなスタイルで驚く。

 登山ゲートに車で移動。ここから登山開始。さすが南国、蒸し暑く汗が出る。20度以上はある。登山道は整備されていて、1キロくらいごとに休憩の東屋と水洗トイレがあり、急なところには階段も整備。トイレットペーパーはない。朝渡された昼食は、サンドイッチとりんご1個。背負ったザックは10キロ。水はミネラルウオーターを2L持つ。ガイドに頼めば1キロごとに15リンギット(500円くらい)らしい。ガイド

にザックを背負ってもらい、から身で登る人もけっこういた。ところどころが急坂で息がきれる。

※キナバル山(マレー語: Gunung Kinabalu, 英 Mt.Kinabalu)は、ボルネオ島北部、マレーシア領サバ州にある山。標高 4,095.2mはマレーシアの最高峰。

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 樹林帯の中は、ウツボカズラの食虫植物、コケやシダ、いろんな花も咲いていて面白い。リスに似た小動物も出てきて可愛い。6キロ歩いた小屋は唯一食事を出すラバンラタ。 ちょっとしたホテル並み。部屋は二段ベットが2組の四人部屋で鍵付き。同室はオーストラリアのカップル。上の段に寝たが転落防止柵がなく、ギシギシいうベッドで大丈夫?と思ったが、ぐっすり眠れた。一番の驚きはなんといっても夕食のバイキングが美味!スープ、焼き飯、肉、野菜の煮込み、デザートと、種類も豊富で食べやすくて美味しい〜。 食事が合わない時のために乾燥雑炊やカップ麺持ったけど不要だった。

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 シャワーは水しか出なくて、足を洗っただけ。シャワーがあることが驚きだけど、水は水道から豊富に出てた。 テラスで夕日を見て、早めに就寝。

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<1/4> ラバンラタレストハウス出発→06:40 山頂→07:40 下山開始→09:40ラバンラタレストハウス着(泊)

 翌日2:00に食事が始まり、3時過ぎにヘッドランプを付けて出発。ほとんどが2:30頃には出発していた。天気は晴れ、満点の星を眺めながら、急坂に階段、その後はロープを掴んでの岩歩き。途中途中に標高の看板もある。岩場手前のゲートでパスをチェックする管理人がいた。

 6:00過ぎには空が明るくなり、頂上手前でご来光を見ることができた。岩はロープが張られ、迷わないようになっている。3800mくらいからなだらかな歩きで、足元はなめらかな1枚岩、見渡せば尖った岩山が飛び出て、不思議な風景。眼下には雲海が広がり素晴らしい眺めだった。

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 山頂直下の最後の急な登りがきつい。6:40ローズピークに登頂。フリース、カッパで肌寒いくらい。順番待ちの山頂看板で写真を撮り少し下がったところでのんびり休憩。日が差し暖かで風もなく、絶好の山日よりだった。

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 下りはゆっくり景色を見ながら小屋まで下山。暑い。急なところはロープを掴み後ろ向きで降りる。 遠くの岩の壁にロッククライミングの人たちがいた。 

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 ほとんどの人はその日のうち前日登ってきたコースを下るので、昼前には小屋はがらんと静か。小屋でひと寝、お昼はきのこスープとコーヒーを頼む。ものすごい大きな器で食べきれなかったが、これもまた、すごく美味しかった。あとは夕食までテラスで景色を眺めたり、食堂でお茶したり、昼寝したりとまったり過ごす。

 

<1/5~6>  06:00 ラバンラタレストハウス出発→マラシオゲート分岐→マラシオゲート下山→00:20 コタキナバル発→仁川→千歳着

 3日目は6:00頃に小屋を出発。朝食は2:00から3:00ころまでのようで、5:00頃食堂へ行くと真っ暗で?訳が分からずとりあえず持参のお菓子を食べてガイドを待つ。ガイドに朝食はまだだというと、お弁当が用意してあり一安心。名残惜しく振り返りながら小屋と山を後に、来るときに登った道を降りる。

 2700mの分岐で朝食を取り、マラシオゲートへ向かう。こちらは距離もあり、アップダウンもあるので健脚向きであまり人が行かないそうだが、違う道を降りる方が楽しい。途中沢や滝も見え、ジャングルの中、鳥の観察やウツボカズラを探したりと、のんびりあちこち見ながら降りるが、さすがに3日目は登り返しが辛い。

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 昼過ぎゲートに到着、名前入りの登頂証明書が渡される。コースが別なので2枚あった。下山口のレストランで昼食、ビールで乾杯。食べてる最中に雨が降り出し、雨季なのに、山では幸運にも雨に当たらずだった。 

 ゆっくり登り、水も気をつけてたくさん飲んだのと、3300mで1泊が良かったのか、二人共高山病にならなかった。頭痛で小屋にいた人、吐いて降りた女の子、歩けずガイドにおぶさって降りた女性もいたが、ほとんど山頂へ行けてたようだ。山登りにあまり行かない人も来てるようで、登りやすい山だ。ガイドも優しい人で、すれ違うほかのガイドも皆陽気。楽しく同行できたし、ご飯がおいしいのはポイント高い!山頂や小屋は思ったより寒くなく、食事も大丈夫だったので、ダウンなど着替え持ちすぎ、あと2〜3キロは減らせた。  <Kei>