北見山岳会/KAC kitami alpine-club

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日高・伏美岳(1792m)~ピパイロ岳(1917m)~1967峰

●2012/6/2~3  ●メンバー4名  

・<2日>13:27 登山口→16:57 伏美岳,BC設営  行動時間3:30

・<3日>4:30 BC→7:15 ピパイロ岳→7:45 ピパイロ西峰→8:58 1967峰 9:

     30→11:00 ピパイロ岳 11:17→13:40 伏美岳 14:20→16:23 登山口

      行動時間11:53  総行動時間15:23(含む休憩)  


 一日目 ぱっとしない空の下、二日間の山旅をスタートする。1合目を過ぎると徐々に急になり、滴る汗が目にしみる。雲が薄くなり、左手に妙敷岳が見えてくる。山頂手前の残雪を辿り、妙敷が目線になってくると、左奥に白いカールを抱いた札内からエサマンにかけての稜線が青空に映えて美しい。山頂に飛び出すと正面にピパイロ、左手に北トッタ、戸蔦別、幌尻…右手にチロロ、芽室、久山、剣…、谷間は雲海で埋まり、まるで海に浮かぶ島のよう。チロロに沈む夕陽を肴にビールがなんとも旨い!!!

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 二日目 薄明るくなった外へ飛び出すと東の雲海のかなたに赤い帯が…上空には雲一つない。そそくさと朝食を流し込み、ピパイロへと向かう。伏美岳からの下りは急勾配で帰りの登り返しが思いやられる。何度もアップダウンを繰り返すし、水場のコルからピパイロへの登りにかかる。残雪を利用し、急斜面にステップを刻む。昨日エサオマンの奥に先っぽだけ見えていたカムエクが高い。

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 山頂部でやっと現れた日高第三位の1967峰。残雪が綺麗だ。案外近い。西峰(1911m)へは主に狭い岩稜の南側基部を通過する。このあたりにツクモグサが群生している。2週連続して見れるとは!!.這松の中の踏み跡をたどり、1967東コルへ。c1800あたりから残渓を辿る。東斜面には急な大雪渓が残っている。まさか帰りにここを下ることになろうとは…直下は結構な角度でけり込む足の膝が触れそうだ。直下の岩を攀じ登るとまさに360°遮るもののない大パノラマが広がった。

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 幌尻や戸蔦別がグンと近づき、西方には芦別、夕張、その間に屹立する夕張MH、カムエクのさらに左遠方には楽古かな~どこまでも続く山脈に飽きることがない。やはり日高は奥深く、どこまでも尽きない。あっという間の30分。まだ9:30だというのにもう帰宅時間…(涙)。長くて暑い帰路。伏美岳ははるか向こうだ…今度行くときはビールをもっとたくさん背負うぞ!!  <Y澤>

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