北見山岳会/KAC kitami alpine-club

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イダシュベツ川右股

●2011年8月27日~28日 ●メンバー ・inoue・W岡・栗・さ・優子・yoshi

●タイム ・27日 6:20 入渓-6:45 C350右股-7:45 C560滝-8:45 C670大岸壁-10:45 C810洞窟の滝-12:30 C920二股左へ14:00 C1170二股右へ-15:00 稜線1320着      ・28日 6:00 発-10:30木下小屋


 イダシュベツ川はcot.350mで右股に入ると急に水量が減った。しばらく穏やかな小川のような渓相が続く。cot.560mですだれ上の滝が出現する。30メートルはあろうか。左岸のガレ場を高巻く。滝口へトラバースするのは無理。さらに藪漕ぎで高
巻くとcot.600mの滝の上に出る。沢床に降りた。柱状節理を横に寝かしたような枯れた岩盤の沢床だった。まさかここで水が枯れるなんて。伏流になっていてそのうち復活するだろうと思っていた。しかし我々が流れる水に再び出会うのは翌日の弥三吉水だった。
 cot.810mの洞窟の岩壁で岩清水が滴り落ちていた。ポタポタ落ちるしずくを辛抱強くプラティパスに一人2リットルくらいずつ水をためた。ここで水を汲んでいなかったら干上がっていただろう。 cot.920m二股で右股の先にかなりの大岩壁が見え
た。「これはまた高巻きだな」と思ったので、やめて左股に行くことにした。水を背負って重くなったザックでもう高巻きはしたくなかった。稜線に出るときに40分くらいのハイマツ漕ぎがあったが、15時には稜線に着いた。 <孝>

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         入渓して2~30分後には右股へ入る

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         cot.560mの大滝。左岸を大きく巻く

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  F1を高巻き沢に下りると水がない・・直に現れるだろうと思ったが

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         グルッと岩壁に囲まれたcot.670mの涸滝

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             涸滝の落ち口を見る

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           この滝は手がかり足がかりあり

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 洞窟が折り重なったような涸滝。ここで糸のように滴り落ちる水を見つける

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             cot.860mのゴルジュ

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               稜線に出る

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     サシルイの登り。背後はオッカバケ岳。奥に硫黄山

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          サシルイ岳から三峰と羅臼岳