北見山岳会/KAC kitami alpine-club

北海道北見市に本部を持つ山岳会のブログです。https://www.facebook.com/KitamiAlpineClub

利尻山 1719m

6月16日(土曜日) 天候 晴れ
利尻山(北峰) 鴛泊コース
メンバー 〇藤
コースタイム
北麓野営場(9:30)➡7合目(10:40)➡山頂(13:40~14:00)➡北麓野営場登山口(17:10)
登り時間 4時間10分、 下り時間 3時間10分

昨日まで雨が降り、今日は久しぶりの快晴。利尻山の上に、少しだけ雲が浮かんでいる。このタイミングで島に来れたことを心の中で感謝する。

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5月に、利尻島で熊の糞と足跡が発見されてから、今も島では熊騒動に揺れている。最近になって、島の南側で熊が目撃されたらしい。106年前に島に渡ろうとした熊は、海を泳いでいる途中で人間に撲殺された。今回の熊さんはやっとの思いで島へ上陸できたから、ひっそり生き延びてほしいな。遇いたくはないけど。

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前日の宗谷地方は、雨で肌寒い天候だったけど、この日は無風で暑い。寒暖の差に身体がついていけない。喉は乾くし、身体は重く感じる。ゼリー飲料を飲んで脱水予防。

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7合目を過ぎると、2日前に降った大量の雪が積もっている。登山道は、道幅で泥の小川が流れている。さらに上はザクザクの雪で足元が悪く歩きずらい。計画通りに山頂までたどり着き、帰りのフェリーの時間までに下山できる気がしない。

今回はお花の種類も数も少なめ。またお花のピーク時に沓形方面から調査したい。

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ツバメオモト

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マイズルソウ

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エゾノハクサンイチゲ

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エゾエンゴサク

 

早朝から登り始めた多くの登山客らは下山を開始していて、北峰山頂に着いた時には、誰もおらず一人で周囲の絶景を楽しんだ。

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山頂の祠

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南峰

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高度感あります

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下山中にも、寄り道してお花の写真を撮っていたら、気がつくと17時を過ぎていてとても慌たが、登山口までタクシーもすぐに来てくれたので、フェリー出発時間にぎりぎり間に合うことができた。危なかった。

大雪 高根ヶ原

■日時・天候
2018年6月11日(月) 天候 晴れのち曇り
■メンバー
〇橋、〇関
■タイム
高原温泉(9:45)→ヤンベ温泉(10:10)→1300m(10:20)→空沼付近(11:10)→高根ヶ原(12:15)→下山開始(13:30)→ヤンベ温泉(14:30)→下山(15:00)
登り:2時間30分 下り:1時間30分

■所感
高原温泉から高根ヶ原に登って夏スキーをしてきました。残雪で夏道が分かりずらいですが、ピンクテープがあったのでそれを使わせてもらう。ヤンベ温泉までの湿地では、あちこちで水芭蕉が咲いている。30分ほど歩くと今日の核心部 ヤンベ川に到着。雪どけで増水した川に丸太がかけてあるだけなのでけっこう危険です。間違って落ちたら、激流に流されて終わりですね・・・橋を前にしてビビっていると、〇橋さん躊躇なく渡り始める。さすがです(^^;) 万が一にも落ちたくないので、丸太をまたいでズリズリと進みました。
なんとか川を渡り、1300mまで上がったところでスキーを装着。ここから高根ヶ原まで雪は繋がっていました。高根ヶ原に上がると、カラカラの大地でまだ花は咲いてなさそう。でも足元をよく見るとミネズオウが咲き始めていました。7月になったら花を見にまた来たいですね(^^)
下りはほど良く斜度もあり、思っていたよりも長い距離を滑れました。昨日の緑岳はシートラした時間の割にあまり滑れなかったので、高根ヶ原の方がシートラのコスパ(?)は良かったです。 <記:〇関>

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高原温泉から登ります、今日もいい天気です(^^)

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水芭蕉は見ごろでした

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ヤンベ川、例の丸太・・・ 激流です(^^;) コワイデス

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1300mからスキーを履いて新緑の森を歩きます。空気がおいしい。

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緑岳と白雲

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三笠新道の沢から高根ヶ原に上がりました。空沼が見えます。

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緑岳 2019m ~ 小白雲岳 1966m

2018年6月10日(日) 天候 快晴

メンバー:〇橋、〇関、〇島、他1

高原温泉P(1231C)9:35→第一花園スキー装着10:20→再びシートラで登山道11:15→12:30C1970シーデポ→12:50緑岳山頂13:00→14:05小白雲岳最高点14:20→15:15緑岳山頂→15:20シーデポ地点→15:35雪渓最上部15:55→16:40登山道合流→17:45下山

高原温泉のオープン日という事で、念のため開通時間を調べると、上川町HPに9時半とあったので、のんびり出発の計画。ところが当日、ユニ石に超早朝に向かっている〇地さんが「高原温泉のゲート開いてるよ!」とメールをくれていたが、起きたのは6時過ぎ。9時過ぎに高原温泉に到着すると、ヒグマセンターには20台位の車が停まっていて完全に出遅れた感・・・。
足元は全員長靴。最初の急登の雪渓は、私のみスリップしたのでアイゼンを装着した。登り切って雪が出てきたところでスキーを履く。今回の目的のエイコの沢の雪渓が見えてくる。地形図でみるよりかなり急そう。登山道から見て「あの岩を目印に滑ればいいね」なんてさらっと確認したのが後で後悔する事になる。予定通り登りはシートラで登山道から。山頂直下の一番雪渓に近いカーブにスキーとブーツをデポし快晴の緑の山頂へ。〇関さんが「白雲に登って、しましまを見たい!」と言い出す。「今日は出発時間遅いから白雲まで行ったら下山すごく遅くなっちゃうよ」と行く気のない私と〇橋さんだったが、〇橋さんが「ぽん白雲は?白雲より時間かからないかも」と提案。確かに残雪のある時期しか行けないので、小白雲に決定。
ここから見るゼブラもかなり良かった。目的のエイコの沢左又の雪渓は、かなり急斜面でビビる。目印にしていた岩が上からだと見えない。先行者2本のラインがかなり途中で滑るのをやめていたので、ビビった私たちも少し先まで滑って藪漕ぎして登山道へ戻ったが、あとから見ると滑れる斜面の半分も滑ってなかった。長い時間シートラしたのに・・・
現場の下までいってちゃんと確認すればよかった。反省。でも天気の良い日に初めてのピークも行けてゼブラもきれいで楽しかった。エイコの右又も良さそうだったので、またこの時期に担いで緑へ行こうかと思う。(記:〇島)

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高原温泉から、しばらくシートラで登ります

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石狩連山 良い天気です♪

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緑岳が見えてきました!

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お目当ての斜面 エイコの沢、急登なので夏道から登ります

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緑岳山頂、来年(2019年)は標高年です

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エイコの沢、右又 ここも滑ったら楽しそう

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残雪をつないで小白雲へ しましま見えるかな?

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クラックです、試されます(^^)

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小白雲 山頂、わーい

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後旭としましまー (^^)

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緑岳に戻ってエイコの沢、急斜面に一同ビビる

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谷川岳 1977m

谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳〜武能岳

2018年5月27日(日曜日) 天候 快晴
メンバー 〇本、〇地、会員外1名
土合山の家 4時35分〜登山口 5時05分〜トマノ耳 7時30分〜40分〜オキノ耳 7時50分〜8時〜一ノ倉岳 8時45分〜9時〜茂倉岳 9時12分〜9時30分〜武能岳 10時25分〜10時35分〜土樽駅 13時05分

前泊した土合山の家はロープウェイ駅まで送迎ありとホームページにあったが、早朝は送迎不可とのことで歩いて西黒尾根の登山口へ向かう。途中、遭難者の慰霊塔に手を合わせる。
登山口からいきなりの急登で先行きに不安を感じる。樹林帯が開けるまで標高差750mを登る。雄阿寒岳の急登と似ている。C1500位から視界良くなり鎖場も数カ所あり、登るのも楽しくなる。
肩の小屋と茂倉岳の手前に雪渓が残っているが、アイゼンなしで通過する。
オキノ耳と一ノ倉岳の間からは一ノ倉沢をクライミングしている人が小さく見え声も聞こえる。ノゾキから覗いてみたいが切れ落ちていて高度感もあるので怖くて覗けない。
谷川岳〜蓬峠までは左右に山々の素晴らしい景色を見ながらの稜線歩きである。
蓬ヒュッテからは13時57分土樽駅発の電車に間に合いそうだったので少しスピードを上げて下山する。この電車を逃すと次は約4時間後になる。タクシーに乗れば越後湯沢駅まで4000円位。
下るだけだから楽勝だろうと読んだが、けっこう危なそうな雪渓が3ヶ所、靴が濡れる徒渉が一回、登山道は下るに従って草が被り歩き辛く、道幅も狭い。
蓬新道入口に着くと、タクシーの案内板があり電話番号などが書いてあるが、この場所ではドコモもソフトバンクも圏外で繋がらない。あまり意味ないな…と思った。この蓬新道入口から駅までは徒歩で1時間位。
土合駅土樽駅無人で電車の本数は少なく駅前には何もないが、電車を利用しての縦走は北海道では難しいので、調べればまだまだ可能な縦走路があると思った。 (記 T)

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ロープウェイ駅

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鎖場が数箇所、楽しい!

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肩の小屋

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トマの耳

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オキの耳

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ここをクライミングするみたい・・・

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怖くて覗けない(><)

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イドンナップ岳 1752m

イドンナップ岳 サツナイ沢・西尾根コース 
5月27日 晴れのち曇り
駐車場4:40~新冠富士(1667m)11:40~三角点(二等 糸納峰)1747.2m12:30~イドンナップ岳(1752m)13:00~新冠富士14:20~駐車場19:55

メンバー:K子、O島、他

夏山ガイドにもあり、一度は登りたかった北海道百名山の山。最近は登山道が荒れてるとの情報があり、なかなか行けずにいた。
時間がかかるので、日の長く、雪がまだあるだろうと、今時期にヘッデン覚悟で計画。14日にイドンナップ山荘までの林道も開いた。

前日、新冠の道の駅の裏の駐車場でテント泊。
途中、二風谷のコタンでトイレタイム、アイヌのチセ(家)や郷土館があり、面白かった。
そこでO島さんが、「ザック忘れた!」と、まさかの発言。O島さんがいつも持ち歩く小ぶりのザックで代用。
幸い、靴や合羽など最低限の持ち物はあり、なんとかなる。

早めに寝て、AM2:00過ぎに出発、新冠湖の登山口までは結構時間がかかり、ダムを過ぎたら悪路で4:00出発予定が4:40出発。足回りは私はスパイクシューズ、ほかのメンバーはスパイク地下足袋
この時期は笹藪とダニがいるとのことで、古い合羽のズボンとつるつるした上着を着る。
すでに明るくなり、登山ポストのある林道を進み、サツナイ川を3度、渡渉。林道はかなり荒れていて落石が道をふさいでいるところもある。沢が崩れ、林道終点からコルへ行く作業道がわかりにくかった。


林道わきにはオオサクラソウがたくさん咲いてる。
コルから笹の海のアップダウンの尾根をしばらくたどる。ダニがすでに何匹も付き、払いながら笹の下の踏み跡を探しつつ進む。
途中、クリオネと呼ばれる新冠湖が見えてくる。新冠富士も見えだす。まだ雪がところどころある。
2番目の岩場はトラロープもあり、登りやすい岩。


1200m過ぎから尾根の右手をトラバースすることが多くなり、笹につかまり滑りやすくかなり歩きづらい。
雪も出てきて踏み跡のような夏道がわかりにくく、ピンプテープがところどころあり、かなり助かった。

               何度もルートを確認

              新冠富士はネギ山!


1400m過ぎると雪の付いた急斜面。岩場を左に回り込み、急斜面を登り尾根の上に出てハイ松を進むとやっと新冠富士の山頂。看板があった。山頂は見晴らしがよく、雪の残る日高山脈がぐるりと見える。目の前には幌尻岳が、カムエクや1839など雲もあるが見える。


ここまで予定よりかなり遅れていたが、雪庇も所々あるので三角点まででも行こうと、急いで出発。
かなり雪庇の残りを歩けたので、40分で三角点に着いた。踏み跡がそれなりにあるがやはり日高、ハイ松がうるさい。


稜線の先を見ながら、最高点のイドンナップを確認するがどれか、先に見える大きな山なら遠すぎて時間的に間に合わない。
戻ろうかとも思ったが、O島さんのGPSでも「そんなにはなれていない」の言葉で、13時まで取りあえず進もうと決める。
すぐ先にある岩のある茶色い山が気になったので、そこから眺めてもいいかと思い、たどり着くとO島さんのGPSがイドンナップにいる!とのことで、自分のスマホの地図も出し、再確認。やっぱりイドンナップ岳だった。来てよかった!踏み跡もあり、意外と三角点から近かった。
本当に、三角点でやめないで良かった。もうこんな悪路と長い時間歩く気力、2度はないと思う。

           左手奥に幌尻、稜線先には1776無名峰 

12:40頃から雲が湧きだし、視界が悪くなる。帰りも長いのでまた急いできた道を戻る。疲れた足に藪と、長いアップダウンは堪えた。
結局8時前に駐車場に到着。天気も良くなり、19:30過ぎまで薄明く、満月のような月。最後の林道歩きにヘッドランプを付けて歩いた。
ソラチコザクラ?やツツジ、キバナシャクナゲも咲き始めていた。そしてアイヌネギがたくさんあった。他に登山者はいなかった。

 最後にまた事件が。O島さんの綿ダウンがない。イドンの帰路は私が先に歩いていたが、O島さんのパンパンに膨らんだミニザック、途中ファスナーが開いているのに気が付いて直したことがあり、ハイ松にでもひっかかり開いて途中で落としたのだろう。

予想以上にほとんどやぶ山。遠かった~15時間15分、日帰り登山最高記録。
道を探しながらと、スパイクが滑りやすく雪渓登りに時間がかかったのではないかと思います。新冠富士までが遠い。
夏山ガイドの時間を大きく超えた。6月か7月に地元の山岳会が草刈りするとの情報もありますが。

帰りの林道もまた2時間近くかけ、町まで来たら10時過ぎ、風呂も入れず、北見に着いたのは朝3:30過ぎだった。
行きと帰り、足が攣り、漢方飲んで軽く休んだら回復したけど、夏山歩きはじめに此の山はハードだった。
<K>

大雪 中岳温泉

■日時・天候
2018年5月27日(日) 天候 曇りのち晴れ
■メンバー
〇関 単独
■タイム
愛山渓温泉(8:00)→当麻乗越(9:30)→裾合平(11:00)→中岳温泉(11:30)→下山開始(12:30)→ 当麻乗越 (13:30)→下山(14:30)
登り:3時間30分 下り:2時間

■所感
愛山渓温泉から大雪山に行ってきました。雪の状況が心配でしたが、 橋を渡ったところから雪が付いており、ハイマツ漕ぎも当麻乗越の一区間だけ。ピウケナイ川も雪で埋まっていましたが、崖マーク多数のため渡れる場所を探してウロウロ。良さげなところを見つけて渡りました。 裾合平から旭岳を見ると雲でピークは見えない。眺望も期待できなさそうだし、スキーするにも厳しいそうなので、中岳温泉に進路を変更しました。しかし、温泉近くまで来ると急速に晴れてくる・・・登ればよかった(泣)
旭岳には登れなかったものの、温泉に入りながら お昼を食べてのんびりできたので、これはこれで良かったかな(^^) <記O>

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沼の平、下界は晴れてます

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裾合平、雲で山頂部は見えないです

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岳温泉、貸し切りでした(^^)

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旭岳、今度は滑るぞー