北見山岳会/KAC kitami alpine-club

北海道北見市に本部を持つ山岳会のブログです。https://www.facebook.com/KitamiAlpineClub

イドンナップ岳 1752m

イドンナップ岳 サツナイ沢・西尾根コース 
5月27日 晴れのち曇り
駐車場4:40~新冠富士(1667m)11:40~三角点(二等 糸納峰)1747.2m12:30~イドンナップ岳(1752m)13:00~新冠富士14:20~駐車場19:55

メンバー:K子、O島、他

夏山ガイドにもあり、一度は登りたかった北海道百名山の山。最近は登山道が荒れてるとの情報があり、なかなか行けずにいた。
時間がかかるので、日の長く、雪がまだあるだろうと、今時期にヘッデン覚悟で計画。14日にイドンナップ山荘までの林道も開いた。

前日、新冠の道の駅の裏の駐車場でテント泊。
途中、二風谷のコタンでトイレタイム、アイヌのチセ(家)や郷土館があり、面白かった。
そこでO島さんが、「ザック忘れた!」と、まさかの発言。O島さんがいつも持ち歩く小ぶりのザックで代用。
幸い、靴や合羽など最低限の持ち物はあり、なんとかなる。

早めに寝て、AM2:00過ぎに出発、新冠湖の登山口までは結構時間がかかり、ダムを過ぎたら悪路で4:00出発予定が4:40出発。足回りは私はスパイクシューズ、ほかのメンバーはスパイク地下足袋
この時期は笹藪とダニがいるとのことで、古い合羽のズボンとつるつるした上着を着る。
すでに明るくなり、登山ポストのある林道を進み、サツナイ川を3度、渡渉。林道はかなり荒れていて落石が道をふさいでいるところもある。沢が崩れ、林道終点からコルへ行く作業道がわかりにくかった。


林道わきにはオオサクラソウがたくさん咲いてる。
コルから笹の海のアップダウンの尾根をしばらくたどる。ダニがすでに何匹も付き、払いながら笹の下の踏み跡を探しつつ進む。
途中、クリオネと呼ばれる新冠湖が見えてくる。新冠富士も見えだす。まだ雪がところどころある。
2番目の岩場はトラロープもあり、登りやすい岩。


1200m過ぎから尾根の右手をトラバースすることが多くなり、笹につかまり滑りやすくかなり歩きづらい。
雪も出てきて踏み跡のような夏道がわかりにくく、ピンプテープがところどころあり、かなり助かった。

               何度もルートを確認

              新冠富士はネギ山!


1400m過ぎると雪の付いた急斜面。岩場を左に回り込み、急斜面を登り尾根の上に出てハイ松を進むとやっと新冠富士の山頂。看板があった。山頂は見晴らしがよく、雪の残る日高山脈がぐるりと見える。目の前には幌尻岳が、カムエクや1839など雲もあるが見える。


ここまで予定よりかなり遅れていたが、雪庇も所々あるので三角点まででも行こうと、急いで出発。
かなり雪庇の残りを歩けたので、40分で三角点に着いた。踏み跡がそれなりにあるがやはり日高、ハイ松がうるさい。


稜線の先を見ながら、最高点のイドンナップを確認するがどれか、先に見える大きな山なら遠すぎて時間的に間に合わない。
戻ろうかとも思ったが、O島さんのGPSでも「そんなにはなれていない」の言葉で、13時まで取りあえず進もうと決める。
すぐ先にある岩のある茶色い山が気になったので、そこから眺めてもいいかと思い、たどり着くとO島さんのGPSがイドンナップにいる!とのことで、自分のスマホの地図も出し、再確認。やっぱりイドンナップ岳だった。来てよかった!踏み跡もあり、意外と三角点から近かった。
本当に、三角点でやめないで良かった。もうこんな悪路と長い時間歩く気力、2度はないと思う。

           左手奥に幌尻、稜線先には1776無名峰 

12:40頃から雲が湧きだし、視界が悪くなる。帰りも長いのでまた急いできた道を戻る。疲れた足に藪と、長いアップダウンは堪えた。
結局8時前に駐車場に到着。天気も良くなり、19:30過ぎまで薄明く、満月のような月。最後の林道歩きにヘッドランプを付けて歩いた。
ソラチコザクラ?やツツジ、キバナシャクナゲも咲き始めていた。そしてアイヌネギがたくさんあった。他に登山者はいなかった。

 最後にまた事件が。O島さんの綿ダウンがない。イドンの帰路は私が先に歩いていたが、O島さんのパンパンに膨らんだミニザック、途中ファスナーが開いているのに気が付いて直したことがあり、ハイ松にでもひっかかり開いて途中で落としたのだろう。

予想以上にほとんどやぶ山。遠かった~15時間15分、日帰り登山最高記録。
道を探しながらと、スパイクが滑りやすく雪渓登りに時間がかかったのではないかと思います。新冠富士までが遠い。
夏山ガイドの時間を大きく超えた。6月か7月に地元の山岳会が草刈りするとの情報もありますが。

帰りの林道もまた2時間近くかけ、町まで来たら10時過ぎ、風呂も入れず、北見に着いたのは朝3:30過ぎだった。
行きと帰り、足が攣り、漢方飲んで軽く休んだら回復したけど、夏山歩きはじめに此の山はハードだった。
<K>

大雪 中岳温泉

■日時・天候
2018年5月27日(日) 天候 曇りのち晴れ
■メンバー
〇関 単独
■タイム
愛山渓温泉(8:00)→当麻乗越(9:30)→裾合平(11:00)→中岳温泉(11:30)→下山開始(12:30)→ 当麻乗越 (13:30)→下山(14:30)
登り:3時間30分 下り:2時間

■所感
愛山渓温泉から大雪山に行ってきました。雪の状況が心配でしたが、 橋を渡ったところから雪が付いており、ハイマツ漕ぎも当麻乗越の一区間だけ。ピウケナイ川も雪で埋まっていましたが、崖マーク多数のため渡れる場所を探してウロウロ。良さげなところを見つけて渡りました。 裾合平から旭岳を見ると雲でピークは見えない。眺望も期待できなさそうだし、スキーするにも厳しいそうなので、中岳温泉に進路を変更しました。しかし、温泉近くまで来ると急速に晴れてくる・・・登ればよかった(泣)
旭岳には登れなかったものの、温泉に入りながら お昼を食べてのんびりできたので、これはこれで良かったかな(^^) <記O>

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沼の平、下界は晴れてます

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裾合平、雲で山頂部は見えないです

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岳温泉、貸し切りでした(^^)

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旭岳、今度は滑るぞー

知西別岳1317m

5/4(金)知西別岳1317m 羅臼湖コース

メンバー:O関、N野、O島
 
羅臼湖入口10:30→11:30スノーブリッジ→12:20C1005スキーアイゼン装着→13:10山頂13:30→15:00羅臼湖入口
 
ウトロはゲート待ちの時間まで雨が降っていてやる気ゼロだったが、峠に車を走らせているうちにみるみる晴れてきた!
大沢は藪がではじめる900くらいもまだもちそうだったので、もうしばらく行けそう。羅臼天頂は去年の同時期に比べて真っ黒だった。

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           あやしいスノーブリッジ・帰りは使わない事に・・。

                天頂は黒い・・。

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             稜線にあがったところで羅臼と天頂をバックに

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             山頂コーラがお気に入りの2人 急速にガス

 

 

 

剣山(1205m)

2018年5月2日(水) 曇り メンバー Ku・KT  登山口(7:00)➡剣岳山頂(9:40~10:20)➡

           登山口(12:00) 登り 2時間40分、 下り 1時間20分

 楽古岳を予定していたが、前日に楽古岳登山口にある小屋を利用するのと、下見を兼ねて林道を車で走っていると、道の途中で突然ピンクテープが張られていた。道の左側は高い崖でコンクリートで固めてあるが、下の部分が崩れ消失しており、全体が非常に不安定な状態になっている。そのため、これ以上先に進むのは危険と判断して、行き先を芽室町の剣山へ変更。

 剣山の斜面には、雪渓がだいぶん残っているが、固く締まっていて踏み抜くことなく、歩きやすい。雪渓の上には、ちょっと前に通ったと思われる熊の鋭利な爪跡を発見。進む先々に熊の足跡が続いているため緊張するも、笛を吹きながら熊さんが回避してくれることを期待して登る。まるで熊さんも山頂を目指しているかのように足跡は続いていて、もしかすると山頂手前の梯子を登る熊さんを目撃するのではないかと二人で想像したが、その姿は確認できなかった。
 山頂はガスがかかり景色は挑めなかったが、私達以外は誰もおらず、ゆっくり昼食を摂ることができた。  <KT>

 

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ピンネシリ岳~吉田岳~アポイ岳

2018年5月1日(火) 晴れ時々曇り  メンバー Ku・KT

ピンネシリ登山口(7:30)➡ピンネシリ岳山頂(9:35)➡吉田岳山頂(11:20~11:40)➡アポイ岳(12:20~12:45)➡アポイ岳登山口(14:20)  全行動時間 7時間

 

 前日からアポイキャンプ場まで車2台で移動して車中泊。当日朝、キャンプ場に車1台停めて、もう1台でピンネシリ岳登山口へ向かう。移動中にお喋りに夢中になり、登山口へ向かう看板を見過ごして通過してしまうが、山からどんどん離れていることに気付いて引き返す。 林道は登山口より数百メートル手前に雪渓があり、車を停めて、そこから徒歩スタート。登山道は確認できる程度あるが、雪渓に覆われて不明瞭になっている。

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 Kuさんが事前にルートや林道の詳細な情況を調べてくれていたので、とても心強い。
笹薮にダニがいることを予想していたが、意外にもハイマツを漕いでいると、必ず数匹のダニが服に付いてくるので、気持ち悪い。雪渓もたくさん残っていて、まだ肌寒いGW中にダニがいるなんて想定外だ。

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 岩場では、数回、「ピチッ」という鳴きうさぎの鳴き声を聞くも、姿は見られなかった。先月28日に、北大雪の天狗山でも鳴きうさぎの声を聞いたことから、鳴きうさぎが、北海道で広く分布していることが、判った。他には、子供の叫び声のような鳴き声の鳥がいて、非常に不気味だった。

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 ピンネシリ~吉田岳の間の尾根には雪も無くなり、地面からの地熱を感じるくらい暑い。アポイアズマギク、エゾキスミレ、アポイキンバイ等のお花もちらほら見られた。
吉田岳に到着した時には、二人共、疲労のため無口になるが、少し早目に昼食を摂り元気を取り戻した。
 アポイ岳は、人気の観光名所だけあって、登山客も多く賑わっているが、吉田岳~ピンネシリ岳まで足を運ぶ人は少ないよう。今回、Kuさんの提案で下山時に道迷いが多い事を考慮して、ピンネシリ➡アポイへと縦走を行ったので、不安な場面も無く安全に下山できて正解だった。お花が身頃のシーズンにまた訪れたい。  <KT>

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利尻山(北峰) 1719m

■日時・天候
2018年5月1日(火) 天候 晴れ
■メンバー
〇関 単独
■タイム
鴛泊登山口(4:30)→950m(6:30)→1250mポコ(8:00)→1620m(10:00)→山頂北峰(10:30)→下山開始(11:30)→下山(13:20)
登り:7時間00分 下り:1時間50分

■所感
風もなく天気は良好、登山口へ向かう車から利尻山がバッチリ見える。今日こそは行ける!と、登頂を確信する。登山口から少し入り、雪が出てきたところでスキーを装着する。樹林帯は昨日の強風で落下した枝や倒木多数のため、それをさけながら登り950mからシートラを開始する。長官山手前の尾根から夏道に合流する予定でしたが、予想以上にハイマツが出ていたため1250mポコの沢を登ることにする。急登でしたが、ほど良く雪が緩んでいたためサクサク登れる。斜度は羅臼の南西ルンゼより少し緩いくらいかな?ここを上がると、いよいよ山頂が見えてくる。スキーで小屋まで滑り下りて、1620mまでシートラしたところでスキーをデポする。気温も上がり雪がぬかってきたため、滑落の危険もなくスムーズに山頂(北峰)に到着しました。南峰(1721m)は崩落が進んでいて危険を感じたため登りませんでした。今回は単独でしたので滑落したときのリスクを考えると先に進めませんでした。北峰が一般的な山頂とされているので良しとします(^^)
山頂は360度の絶景、風もなくポカポカ陽気でしたので、時間の許す限り景色を堪能しました。お楽しみのスキーは海に向かって滑降!雪もザラメで文句なしのコンディションでした。
3度目にしてようやく登頂、天気に翻弄される難しい山ですが、何度でも登りたい山になりました。次回はお花の咲く季節に行きたいですね。

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天候は良好。今日こそは登頂します!

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樹林帯は昨日の強風で、枝やら倒木多数

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長官山までの尾根はハイマツが出ているので沢を詰めます

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シートラで登ります

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なんて神々しいんだろうか、息をのむ美しさです。

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礼文島樺太は見えず

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9合目は土が出ていました

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いよいよ山頂です

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3度目にしてようやく山頂に立てました (^^)うれしー

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ロウソク岩 すごい高度感です(><) 怖いよー

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お楽しみの滑降、海に向かってドロップ!

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利尻山ありがとう。また来ます!